花粉症は今や国民病とも言われ、多くの日本人がスギ花粉症などに悩まされています。
郡山市では2月初旬から中旬にすぎ花粉が飛散し始めると予測されています。
花粉症は花粉を原因とするアレルギー性鼻炎です。

症状

アレルギー性鼻炎はくしゃみと鼻水を繰り返すのが特徴で、鼻づまりも含めた症状に悩まされます。
ただ、くしゃみや鼻水は誰にでも見られる正常な反射で、刺激物が肺に到達しないようにするための防御反射なのです。
・異常に強い刺激物が鼻粘膜の中にでき、鼻粘膜を刺激している
・刺激物に対して鼻粘膜が過剰に反応してしまう(過敏性)
という2つの原因で、症状がひどくなってしまいます。

免疫の仕組み

免疫の仕組みですが細菌やウイルスが体内に入ると、リンパ球がそれをキャッチし危険なものが入ってきた情報を送ります。
そうすると別のリンパ球が反応し、抗体を作ります。(IgG抗体)一旦抗体ができると、次に同じ細菌やウイルスが入ってきても、抗体が絡みついて増殖できなくなります。

アレルギーの仕組み

アレルギーも同様で、抗原(花粉)が鼻から入るとリンパ球が異常を伝達し、別のリンパ球がアレルギーの代表的な抗体を作ります(IgE抗体)
鼻粘膜には肥満細胞がたくさんいてこの抗体は肥満細胞の表面に結合する性質があります。
そこに抗原が入ると肥満細胞の表面で抗原と抗体が反応し、鼻粘膜を刺激することでくしゃみや鼻水を引き起こします。


アレルギーの種類

・通年性の原因はダニが一番多い
・次にペットの毛特にネコなど…
・ゴキブリやブヨなどの虫類
・季節性の原因花粉
およそ3人に1人がスギ花粉症ですが、スギ以外にも日本では様々な季節にアレルギーの原因となる植物があります。
症状がいつ起こるかにより何のアレルギーかが分かります。
花粉症の場合は抗原の濃度が通年性と比べて異常に強いという特徴があり、目のかゆみや痛み、涙、喉の痛み、咳なども伴います。



検査方法

アレルギーの検査は血液を調べ、それぞれの抗体の有無や量を測定します。
抗体が陽性な抗原と症状が出る時期が一致すれば、原因の特定ができます。

治療方法

スギ花粉を回避するため、外出時はマスクやメガネ、つるつるした素材のコートなどを着用するようにしましょう。
帰宅後入室前には衣服や髪に付いた花粉を払い落とすと良いでしょう。


当院では一人一人にあった薬による治療と免疫療法があります。
免疫療法は病気を根本から治すことが目的です。
抗原のエキスを錠剤にしたものを舌の下に置く舌下免疫療法があります。
ショックやアナフィラキシーなどの副作用の可能性もありますが、医師が気を付けて治療にあたっており、舌下免疫療法でショックが起こった症例はありません。
ご不明な点はスタッフまで問い合わせください。